企業分析 Yalla Group $YALA
記念するべき1件目の企業分析レポートです。
Yalla Groupを取り上げます。2021年4月4日現在
1,企業概要
主力サービスは音声チャットルームの「Yalla」とオンラインゲームの「Yalla Ludo」(イエーラ・ルード)です。
CEOは、中国の国有通信機器大手の中興通訊(ZTE)に10年以上勤務し、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビの現地法人総経理(社長)を務めた経験がある楊濤氏という方で、共同創業者でCOOは、楊氏のZTE時代の同僚の許剣峰氏です。
本社はUAEのドバイに置き、中国の杭州と深圳に拠点であり、ドバイ本社は営業、マーケティング、カスタマーサービスを担当し、プロダクトや技術の開発は杭州、深圳は財務や総務などの機能を担っているようです。
経営は中国、営業は中東、株式上場はアメリカで行われていますね。
2,財務データ
Aは実績、Fは予想の意味です。2021年度の予想はYahoo finaceの数値を使用していて、2021年2Q以降は2021年の通年予想の金額から機械的に算出しています。
2020年度の売上の伸びが素晴らしいですね。YoYで75%、127%、88%、154%と物凄い数字です。
さらに特筆するべきは、2020年4Qで売上がさらに加速していること、2021年1Qも予想通りであれば、YoY198%となることです。
成長株が多いアメリカ株といえどもここまでの成長率銘柄はそうそうありません。
2021年2Q以降が0成長になっているのは、2021年通年予想売上260Mを単純に割り算してるためですが、そもそも、2021年通年予想売上260Mが控えめに見えますね。
3、直近決算
2020年4Q
EPS: 予想:$0.12 vs 結果:$0.15
売上高:予想:$41.2M vs 結果:$48.3M
月次アクティブユーザ数:16.4万人(前年同期比:295.4%)
課金ユーザー数:5.2万人(前年同期比:624.2%)
ものすごい良い決算です。
SNS系の売上は、ユーザー数とユーザーあたり課金額で決まりますが、一般的に大変なのはユーザー数を増やす方で、ユーザー数が増えてくれば、ユーザーあたり課金額を増やすのはそこまで難しくないです。
そのため、ユーザー数がここまで増えているのはかなりのポジティブです。
4,バリューエーション
FY2021の予想売上260MのPSRごとの想定株価を出してみました。
もちろん、株価はPSRだけで決まるわけではないのであくまでの参考値として。
PSR(FWD) 15倍想定時価総額:3.9B 株価:27.21
PSR(FWD) 20倍想定時価総額:5.2B 株価:36.29
PSR(FWD) 25倍想定時価総額:6.5B 株価:45.36
PSR(FWD) 30倍想定時価総額:7.8B 株価:54.43
4/2時点時価総額:3.8B 株価:26.52
こう見てゆくと、やはり現在の株価は安いかなと印象を持ちます。
そもそも、この2021年予想売上260Mが少し控えめかなと思いますので、さらに上振れもなくはないと個人的には期待しています。
2021年4月4日現在
40ドルを超えられれば、さらに上へ行くことも十分にありそうですが、どうでしょうかね。28ドルを超えて、40ドルは行けそうですが。。。
個人の方でも個別企業分析を書いている方はたくさんいて、内容的にはプロのアナリスト以上のものも多いです。今回の内容はまだまだ粗いですが、私も自分で調べた企業をまとめて、ブログに乗せてゆきたいと思います。